カミーノ日記2019:スペイン巡礼、フランス人の道780km + 120km

2019年4~5月、カミーノ・デ・サンティアゴ、フランス人の道を歩いてきました。ブログ内の情報はすべて2019年5月~6月時点のものです。

【Day 10: Cirueña→Grañon】泊まりたかったアルベルゲ間違えた...けど結果オーライ

2019年4月27日(土)晴れ

 

 

行程:

シルエーニャ 8:00→サント・ドミンゴ 12:30→グラニョン 14:30

移動距離:12.5km

歩数:23959歩

サンティアゴまで:556km

 

個室だったこともあり、途中で起きることもなくぐっすり。 

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今日はグラニョンまで、13km弱だけ歩く予定。グラニョンには、宿泊者みんなで夕食を作って、教会の屋根裏で寝るアルベルゲがあるというので、そこに泊まるつもりだった。 

 

シルエーニャはほんとフシギな街だったな...

次の街、サント・ドミンゴまでは、麦畑の中をゆるやかに下っていく気持ちのよい一本道。 

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1時間もたたずにサント・ドミンゴに着いた。まあまあ大きめの街。朝ごはんを食べようとバルに入ったら、前に道で会ったオランダ人女性(娘さんが同時期に熊野古道を歩いているという)クリステルと、よく顔を合わせるNZのポーラ&アラン夫妻がいたので、朝ごはんにまぜてもらう。

 

クリステルは今日がお誕生日というので、ホタテ折り紙に「お誕生日おめでとう」と書いて渡した。

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カフェを出てちょこっと街を歩いていると、街の広場にわらわらと人が。  

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 なんかのお祭りなのかな?広場で楽団が音楽を演奏したあと、人々がぞろぞろと教会のほうに歩いて行くので、なんとなくついて行った。ミサが始まるようで、なかに入れてもらえるみたいだったので、入り口にバックパックを置いて中へ。初めてのミサ参加。

 

大きな教会で、なかなかの数の人がいた。そういえば、ここの教会では中でニワトリを飼っているってなんかで読んだ。周囲を見回すと、だいぶ上の方に壁をくりぬいたケージがあって、いた!ニワトリ。

 

ミサは1時間以上続いた。今日はちょっとしか歩かない日だったのでちょうどよかったな。

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 お昼代わりにピンチョをひとつつまんで、グラニョンに向かう。 グラニョンのアルベルゲは人気があるみたいなので早めに着きたかったのに、結構サント・ドミンゴで時間をつぶしてしまった。

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 途中で、ベントーサのアルベルゲでサンドイッチを分けてくれたフレンチカナディアンのルーシーと、アメリカから来ているという男性3人組に会ったので、グラニョンまで一緒に歩いた。アメリカトリオのひとりは、もう何度もカミーノに来ているという。1回2回じゃなくて、めっちゃリピートしている人も結構いる。

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 グラニョンに到着。街の人がいたので、「ドナティーボのアルベルゲはどこですか?」と訊いてみると、ここをまっすぐだよ、と言われた。そのまま道を進むと、確かに、Donativoと書かれたアルベルゲがあった。

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ん?なんか教会っぽくないけど、でも寄付制って書いてあるしな、とルーシーと一緒にチェックイン。

 

オスピタレロはイタリア人で、説明を聞いていると、ごはんはオスピタレロが作ってくれるという。ん?宿泊者で作るんじゃないの?と思いつつ、2階に上がると、カラフルなベッドがたくさん置かれたベッドルームがあった。

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 おお、平ベッドだしなんかかわいい...

しかもまだほとんど空いてる。

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 一番奥まったところに、ちょっと隔離された感じのスペースがあったので、ここのベッドを確保。かなり居心地よさげ。

 

お隣には、ボーイッシュな感じがかっこいい、スウェーデン人女子のエマちゃんがやって来た。昨晩、シルエーニャでは彼氏っぽい男子と一緒だったけど、今日はひとり?まあ、あまりつっこまず、「ディナーはなんだろうね、イタリア人が作ってくれるなら、きっとおいしいよ。期待しちゃうよね!」とごはんで盛り上がる。

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 ビューもあるし!

 

そのあと街を歩いていると、本来泊まろうと思っていたアルベルゲは、教会の裏っかわに入り口がある別の寄付制だったことが判明。

 

ごはんづくりはできなかったけど、こっちのアルベルゲも、地下にあるすてきな食堂で、みんなで食卓を囲む楽しい時間を過ごせた。メニューはレンズ豆のスープ、ベイクドポテト、サラダにパン。量もたっぷり。これまた、エステージャ以来あちこちのアルベルゲで会う、ご陽気ケベッコワ3人衆とまたもや再会。

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このご陽気ケベッコワ3人衆は、年配の女性1人に男性2人という、元ドリカムもしくは現いきものがかり的編成。ほぼフランス語しか通じないので、あまりお話はできないのだけど、いつもにこにことしていて、3人で楽しそうに会話しているので、なんだか、いると「あ、今日も無事着いた」と安心できる存在。変な言い方だけど、庭によく置いてある陶器の小人を見つけたみたいな。なんか、滞在する街やアルベルゲが不思議とかぶるのよねw

 

 【本日のアルベルゲ】La Casa de las Sonrisas 寄付制

 

ご覧のとおり、レンガの壁やピンクのシーツがかわいいアルベルゲ。ごはんはオスピタレロが作ってくれるので、後片付けのみ宿泊者がする。ベッドルームは大部屋だけど入り組んだ造りでちょっとしたプライベート感もあるし、ほとんどが平ベッドだし、建物自体が雰囲気のある建物でかなり居心地よし。間違って泊まったけど、こっちのアルベルゲもよかった!