カミーノ日記2019:スペイン巡礼、フランス人の道780km + 120km

2019年4~5月、カミーノ・デ・サンティアゴ、フランス人の道を歩いてきました。ブログ内の情報はすべて2019年5月~6月時点のものです。

【Day 17: Boadilla del Camino - Población de Campos】フロミスタで黄色い矢印に翻弄され、半個室のかわいいアルベルゲでのんびりの午後

2019年5月4日(土)晴れ

 

行程:

ボアディージャ・デル・カミーノ 7:50 → フロミスタ → ポブラシオン・デ・カンポス 12:00

移動距離:9km

歩数:23435歩

サンティアゴまで:421km

 

まずインスタのナゾのコメントについて。↑

 

過去カミーノを歩いたことのある方たちが、Twitterで、カミーノのあちこちにある人型のオブジェは、「潜り抜けると、出発地のサン・ジャン・ピエ・ド・ポーに転送される」という四次元ポータルなのだ!と断言していたのです。ひー!カミーノにそんなトラップが!

 

本当か嘘かはわかりません。「振り出しに戻る」はイヤだったので、私は怖くて潜り抜けられなかったから...

 

今朝はゆっくりスタート。今日は9km先のポブラシオンというところに泊まるつもりだった。ここに、すごくステキなアルベルゲがあるらしい(こちらのブログで知りました)。歩き始める前から、ここには泊まりたいなあと思っていたので初志貫徹。

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今日もええ天気ー!

しばらく行くと、前方に、脚をひきずるように歩いている女性がいた。かなり痛そう...大丈夫かな。近寄ってみると、タルダホスとオンタナスで会ったレネーだった。オンタナスで膝が痛いっていってたけど、めっちゃ悪化してるやん!

 

「大丈夫?無理しないほうがいいんじゃない?」

「うん。フロミスタは少し大きな街だから、なんとかそこまで行って、医者に診てもらうつもり」

 

一緒に行こうか?と言ったけど、本当にゆっくりしか歩けないし、自分のペースで行きたいから先に行ってくれと言われた。まあ、人が通るし、スマホも持ってるから大丈夫かな... 荷物は送ったようだけど、それでも歩いているのがすごいな... でもほんと無理しないで。

 

やがて運河に出た。

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しばらく運河沿いの道を歩いて行く。

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フロミスタまでは5kmほどだったのであっという間に着いてしまった。まあまあ大きめの街だったので、なんとしてもボールペンを買いたい!3日前にインクが切れて、それ以来探していたけど、意外と売ってなくて...(ちなみに、カミーノは軽量化命!なので、予備のペンなど持っていなかった)

 

小さめだけど、Dia(スーパーマーケット)があったので入ってみたけど、ここにもない。雑貨屋や文具店もないし... 「街の食料品屋さん」的な個人商店があったので入ってみると、やっとみつけた!なんの変哲もない青いボールペン!やったー!ペン1本買うのに3日かかるとは。


めちゃくちゃ時間が余りそうなので、フロミスタでのんびりしようかなと思ったけど、そんなに時間をつぶすところもなく。とりあえず、街の中心にあるバルで朝ごはんをしていると、前日の夕食時に同じテーブルにいたドイツ人団体さんに遭遇。「ホタテの子~!」と呼び止められたので、ここでホタテ折り紙のデモを披露するw

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さ、ではフロミスタを出よう。中心部を過ぎると、路上のあちこちに手書きの黄色い矢印が書いてある。フェンスが立ててあったり。ずいぶん親切な道案内だな、と思いつつ、手書き矢印に従ってみるものの、なんとなく街をぐるぐるしている気がする...それに、いくらなんでも矢印多すぎない?

 

ガードマンらしき人がいたので、カミーノこっちですか?と尋ねてみると、全然違う方向を指さされた。実はこの日、フロミスタではオールナイトのフィエスタがあって、矢印はそのパレード用に書かれたものだった...

 

黄色い矢印使わんとってー

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このへんからコウノトリの巣をよくみかけるようになったなー。

だいぶ無駄足踏んだけど、まあ街を散策できたからいいか。ポブラシオンまでは3kmちょっとしかないのであっという間。街に入る前に、目当てのアルベルゲがあった。のぞいてみると、広大な庭が...

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まだ12時だし、もう少し歩きたい気もして、一瞬素通りしようかと思ったけれど、やっぱりとても居心地よさそうだったので、今日はここに泊まろう。

受付兼レストランから別棟に案内され、中に入ると、半個室仕様でスーパーかわいい!

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まだ誰もいなかったので、ロフトのようになっていて眺めのいい区画をゲット。うわー今日めっちゃゆったりできる。庭が広いから、洗濯もの干すのも気持ちいいなー。

 

ヒマなので、ポブラシオンの街にお散歩へ。坂の多い、迷路みたいな道があるかわいい街だけど、やっぱり、人はいなかった。

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街から戻って、中庭でゆっくり日向ぼっこをして、いると、2日目に宿なし仲間として一緒にタクシーを飛ばしたアレックスから「今どこ?」とメッセージが入った。彼はもうレオンのさらに先まで行っていた。はや!いつのまにかもう100km以上差がついてるやんか。さすがターミネーター歩き...

 

アレックス「もうすぐ17km、何にもない道があるから、水をたくさん持っていきな」

私「たぶんそこ、あさって通ると思う。水よりむしろトイレが心配...」

アレックス「( ̄ー ̄)」

 

ディナーはアルベルゲのレストランで。10ユーロでメヌーがいただける。メニューは大皿をみんなで分け合うスタイルで、この日はライスサラダ、ラザニアにすいかだった。

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近くにはバルバドスから来ているという2人連れや、コリアンガールのスンヨンが座っていた。バルバドスの方って初めて会ったな。ほんと、世界中からカミーノを歩きに来てるんだな。

 

 【本日のアルベルゲ】Albergue La Finca 10ユーロ

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各ベッドがカーテンや階段で仕切られていて、個室感満載。棚やライトもあって、存分にゆったりできます。ただし、WiFiは届かない。たまには個室でのんびりしたいーという時にはぴったり。

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シャワーやバスルームも、広くてとてもきれい。共用部もソファや本棚があっておしゃれな造り。キッチンはないけど、電子レンジは備わっています。そして、洗濯機を無料で使わせてもらえる(洗剤は有料)。