カミーノ日記2019:スペイン巡礼、フランス人の道780km + 120km

2019年4~5月、カミーノ・デ・サンティアゴ、フランス人の道を歩いてきました。ブログ内の情報はすべて2019年5月~6月時点のものです。

【Day 37: Monte do Gozo - Santiago de Compostela】...着いた。

2019年5月24日(金)晴れ!

 

行程:

モンテ・デ・ゴゾ 7:00 → サンティアゴ・デ・コンポステーラ 8:00

移動距離:4.8km

歩数:26483歩

サンティアゴまで:0km

 

朝7:00。アルベルゲを出る。

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最終日にふさわしい天気じゃない?

モンテ・ド・ゴゾの丘の上からは、サンティアゴ・デ・コンポステーラは見えなかった。ここから街まではずっと下りになる。あの大聖堂は、どのあたりで見えてくるんだろう。どきどき。

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サンティアゴ方面にはうっすら朝もやがかかっていた。

 

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なにしろ5kmもないから、すぐ着いちゃうのよ。ああ、着きたいような着きたくないような。でもキャリーちゃんが待っているから早く行かなくちゃ!

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来たー!

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もう街なかだ!

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正直、近すぎて朝のお散歩をしているような...

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はい中心部入った!

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もうすぐだねもうすぐだね(と脳内で仲間に話しかける)

そして...

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ああああああああああああ大聖堂見えた!結構ギリギリまで見えなかった!

広場へのトンネルをくぐり...

 

 

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着いた..........


 

  

着いてもた...

それ以上の感想が出てこない。

 

はー。歩けちゃったな。780km。

 

朝8時の大聖堂広場は、まだあまり人もいなくて静かだった。

 

とりあえず、大聖堂の真正面に座ってみる。

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到着した人たちは、みんな、穏やかな表情で、静かに大聖堂を見上げている。

 

達成感に包まれるとか、涙がこみ上げるとか、そういう大きな感情はわかなかった。

(まあ、今日5kmしか歩いてないし...)

ただ、ここに座って、大聖堂を見上げているだけで、ものすごく満ち足りた気持ちになる。

 

静かな時間に、ひとりでゴールして、よかったのかもしれないな。

 

ただただ、ぼーっと大聖堂を見上げ、周囲で同じように大聖堂を見上げる人たちを見ていた。

 

ええ時間や...

 

しばらくぼーっとしていると、キャリーからメッセージが入った。

「もうすぐ広場に着くよ!どこにいる?」

正面に座っていることを伝えると、ほどなくしてキャリーが現れた。

「着いたねー!おめでとうー!」

「ありがとううううううう!」

到着ハグ。映画で観たみたいなやつ!

「さ、写真撮ろ写真!」

キャリーは私のカメラとスマホでばちばちと写真を撮り、「使い慣れてないからうまく撮れない。私ので撮る!」と、自分のスマホでまたばちばちと写真を撮ってくれたw

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そのうちの1枚w

わざわざバスの時間をずらしてまで、待っていてくれて本当にありがとう。とりあえず台湾は絶対また行くから、いつかまた台湾で会いましょうキャリーちゃん。

 

キャリーと別れると、だんだんと広場に人も増えてきた。そうだ、証明書をもらいに行かなきゃ、と巡礼事務所に行くと、とんでもない行列ができている。いつのまにこんなに人が...

 

まあ、並ぶしかないので最後尾につく。やはり知っている顔はみなかった。1時間半ほど待って巡礼証明書をもらい、そのあと別の窓口で、フィステーラとムシアに続く道の地図をもらった。

 

出口に向かうとき、列のなかにサリアで会ったいのさんを発見。出口ではまたもスーさんに遭遇した。スーさんにおすすめのレストランを教えてもらって、いったん大聖堂広場に戻る。

 

大聖堂の内部は大修復中で、例年ならここで行われるミサも、ボタフメイロ と呼ばれる大香炉を振る儀式も、今年は行われない。内部の見学は可能だし、聖ヤコブの像を見ることもできる。でも、櫓だらけの内部に入るのはあまり気が進まなかった。カミーノを歩き始めた割と早い時期に、「違う道も歩いてみたい」と思ったし、必ずまたここに戻ってくると思うので、今回は入らない。

 

大聖堂を目指して歩いてきて、入らないのはどうなの、なにしに来たん?とも思うけど...

出直します。

 

今日は朝からなにも食べていないので、スーさんに教えてもらったお店にランチを食べに。人気のお店のようだけど、中途半端な時間だったのですぐ入れた。

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食べたかった白アスパラ。

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あんど肉。

Casa Manolo

 

 そして、また大聖堂広場に戻った。

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 午後になると、めっちゃ人も増えている。大聖堂も日が当たってきれい。

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 到着した巡礼者が歓喜のハグをし、地面に寝っ転がり、記念写真を撮って、喜びに浸っている。その様子は、どれだけ眺めていても飽きなかった。

 

そこに、見慣れた顔が。

ソーニャとラブリーカップルのグループ!それから、アンドレアスのギターも。

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到着おめでとうを伝えに行き、しばらく一緒に座っていた。そこへ、オンタナスで会ったアイリッシュのピーターや、ポブラシオンで会ったバルバドス2人連れも加わった。どちらも、道中でちょいちょい顔を合わせていた人たち。

 

アイリッシュのピーターはもう何度もカミーノを歩いていて、いろんなことを知っているので、明日から行くつもりのフィステーラやムシアへの道について少し尋ねた。いくつか、おすすめのアルベルゲを教えてもらったり。

「スージー、ムシアではBela Muxíaに泊まるといいよ。あそこはいい宿だ」

Bela Muxíaね。メモメモ............って、「スージー」って誰や!

ピーターは突然、私のことを「スージー」と呼び始めた。それを聞いて、私を「スージー」だと認識したバルバドスの2人連れも

「ねえスージー、地図見せて」

と、ナチュラルに話しかけてくる。

なんでスージー?スージー要素ゼロやろ私!

でも、ちょっと面白いので、そのままスージーと呼ばれていたw

 

結局そのまま夕方まで広場で過ごし、予約していたアルベルゲに向かう。

 

【本日のアルベルゲ】Albergue Turistico 13ユーロ

旧市街からは少しはずれた、バスターミナルの近くにあるアルベルゲ。周りにスーパーやカフェがたくさんあるし、大きなキッチンや乾燥室もある。タオルも貸してくれます。

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夜は、アルベルゲ近くのバルでコーヒーを飲みながら、明日からのフィステーラ行きの地図を眺めた。コンポステーラには着いたけど、まだ終わりじゃない。もう少し、歩く日々を続けられる。

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このバルよき。

Londres