2019年5月24日(金)晴れ!
行程:
モンテ・デ・ゴゾ 7:00 → サンティアゴ・デ・コンポステーラ 8:00
移動距離:4.8km
歩数:26483歩
サンティアゴまで:0km
朝7:00。アルベルゲを出る。
モンテ・ド・ゴゾの丘の上からは、サンティアゴ・デ・コンポステーラは見えなかった。ここから街まではずっと下りになる。あの大聖堂は、どのあたりで見えてくるんだろう。どきどき。
サンティアゴ方面にはうっすら朝もやがかかっていた。
なにしろ5kmもないから、すぐ着いちゃうのよ。ああ、着きたいような着きたくないような。でもキャリーちゃんが待っているから早く行かなくちゃ!
そして...
ああああああああああああ大聖堂見えた!結構ギリギリまで見えなかった!
広場へのトンネルをくぐり...
着いてもた...
それ以上の感想が出てこない。
はー。歩けちゃったな。780km。
朝8時の大聖堂広場は、まだあまり人もいなくて静かだった。
とりあえず、大聖堂の真正面に座ってみる。
到着した人たちは、みんな、穏やかな表情で、静かに大聖堂を見上げている。
達成感に包まれるとか、涙がこみ上げるとか、そういう大きな感情はわかなかった。
(まあ、今日5kmしか歩いてないし...)
ただ、ここに座って、大聖堂を見上げているだけで、ものすごく満ち足りた気持ちになる。
静かな時間に、ひとりでゴールして、よかったのかもしれないな。
ただただ、ぼーっと大聖堂を見上げ、周囲で同じように大聖堂を見上げる人たちを見ていた。
ええ時間や...
しばらくぼーっとしていると、キャリーからメッセージが入った。
「もうすぐ広場に着くよ!どこにいる?」
正面に座っていることを伝えると、ほどなくしてキャリーが現れた。
「着いたねー!おめでとうー!」
「ありがとううううううう!」
到着ハグ。映画で観たみたいなやつ!
「さ、写真撮ろ写真!」
キャリーは私のカメラとスマホでばちばちと写真を撮り、「使い慣れてないからうまく撮れない。私ので撮る!」と、自分のスマホでまたばちばちと写真を撮ってくれたw
わざわざバスの時間をずらしてまで、待っていてくれて本当にありがとう。とりあえず台湾は絶対また行くから、いつかまた台湾で会いましょうキャリーちゃん。
キャリーと別れると、だんだんと広場に人も増えてきた。そうだ、証明書をもらいに行かなきゃ、と巡礼事務所に行くと、とんでもない行列ができている。いつのまにこんなに人が...
まあ、並ぶしかないので最後尾につく。やはり知っている顔はみなかった。1時間半ほど待って巡礼証明書をもらい、そのあと別の窓口で、フィステーラとムシアに続く道の地図をもらった。
出口に向かうとき、列のなかにサリアで会ったいのさんを発見。出口ではまたもスーさんに遭遇した。スーさんにおすすめのレストランを教えてもらって、いったん大聖堂広場に戻る。
大聖堂の内部は大修復中で、例年ならここで行われるミサも、ボタフメイロ と呼ばれる大香炉を振る儀式も、今年は行われない。内部の見学は可能だし、聖ヤコブの像を見ることもできる。でも、櫓だらけの内部に入るのはあまり気が進まなかった。カミーノを歩き始めた割と早い時期に、「違う道も歩いてみたい」と思ったし、必ずまたここに戻ってくると思うので、今回は入らない。
大聖堂を目指して歩いてきて、入らないのはどうなの、なにしに来たん?とも思うけど...
出直します。
今日は朝からなにも食べていないので、スーさんに教えてもらったお店にランチを食べに。人気のお店のようだけど、中途半端な時間だったのですぐ入れた。
そして、また大聖堂広場に戻った。
午後になると、めっちゃ人も増えている。大聖堂も日が当たってきれい。
到着した巡礼者が歓喜のハグをし、地面に寝っ転がり、記念写真を撮って、喜びに浸っている。その様子は、どれだけ眺めていても飽きなかった。
そこに、見慣れた顔が。
ソーニャとラブリーカップルのグループ!それから、アンドレアスのギターも。
到着おめでとうを伝えに行き、しばらく一緒に座っていた。そこへ、オンタナスで会ったアイリッシュのピーターや、ポブラシオンで会ったバルバドス2人連れも加わった。どちらも、道中でちょいちょい顔を合わせていた人たち。
アイリッシュのピーターはもう何度もカミーノを歩いていて、いろんなことを知っているので、明日から行くつもりのフィステーラやムシアへの道について少し尋ねた。いくつか、おすすめのアルベルゲを教えてもらったり。
「スージー、ムシアではBela Muxíaに泊まるといいよ。あそこはいい宿だ」
Bela Muxíaね。メモメモ............って、「スージー」って誰や!
ピーターは突然、私のことを「スージー」と呼び始めた。それを聞いて、私を「スージー」だと認識したバルバドスの2人連れも
「ねえスージー、地図見せて」
と、ナチュラルに話しかけてくる。
でも、ちょっと面白いので、そのままスージーと呼ばれていたw
結局そのまま夕方まで広場で過ごし、予約していたアルベルゲに向かう。
【本日のアルベルゲ】Albergue Turistico 13ユーロ
旧市街からは少しはずれた、バスターミナルの近くにあるアルベルゲ。周りにスーパーやカフェがたくさんあるし、大きなキッチンや乾燥室もある。タオルも貸してくれます。
夜は、アルベルゲ近くのバルでコーヒーを飲みながら、明日からのフィステーラ行きの地図を眺めた。コンポステーラには着いたけど、まだ終わりじゃない。もう少し、歩く日々を続けられる。
このバルよき。