カミーノ日記2019:スペイン巡礼、フランス人の道780km + 120km

2019年4~5月、カミーノ・デ・サンティアゴ、フランス人の道を歩いてきました。ブログ内の情報はすべて2019年5月~6月時点のものです。

【Day 39: Negreira - Olveiroa 】絶景の連続!丘を上って、下って、ホームステイ風アルベルゲに行きついた

2019年5月26日(日)快晴!

 
 
 
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Camino Day 39 Going up, up, up and looking back... It pays off! 登る、登る、登る...振り返ればこの景色。 #camino #fisterra #buencamino

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行程:

ネグレイラ 7:00 → ビラセリオ 10:00 → サンタ・マリーニャ 13:00 → ポンテ・オルベイロア 15:30 → オルベイロア 16:00

移動距離:33.4km

歩数:87292歩ってなってたけどたぶん計測ミス

フィステーラまで:35km

 

朝、外に出てみると少しどんより。

今日はこれまでの最長距離、33.4km歩く。フィステーラまでの道はアップダウンもそこそこあるので、気合入れて行こう。

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 ネグレイラの街の出口で写真を撮っていると、後ろからコツコツというスティックの音がして、私のすぐ後ろで止まった。振り返ると、昨日隣のベッドにいた小柄な女性がいた。そして

「私も写真撮ろっと」

スマホを構える。「あれ、隣のベッドにいたよね」「そうそう」となんとなく話を始め、なんとなく一緒に歩き出す。

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彼女の名前はマルタ。トレドに住んでいて、2週間ほどの休暇を取り、1週間ほどでコンポステーラからフィステーラ、ムシアまで歩く予定という。そしてその後はバレンシアへ行くそうな。ちなみに、フランス人の道はじめ、コンポステーラまでのカミーノは歩いたことはないらしい。

「チグンをやってるんだ」

「チグン?」チグンてなんだ?

スマホでスペルを入れてもらうと、Qi gong、気功のことだった。

メディテーションをしたり、東洋文化に興味があるみたい。

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マルちゃんとは歩くペースが一緒だったので、そのまましゃべったり、黙ったりしながら一緒に進んだ。木陰にある涼しげな小川を通りかかったときに、「少し足を冷やしていくね」と言うので、いったん別れたものの、そのあとまた合流。

 

ということで、ここから写真のほとんどにマルちゃんが入りますw

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サンタ・マリーニャという村に入ると、Casa Pepaというバルがあった。

「あ!私、ここに寄っていく。Pepaって、ママの名前と一緒だから!」とマルちゃんがいうので、私も一緒にお昼休憩をすることにした。

 

さっそくお母さんにビデオ通話をかけて、「見てみてこのバル!」と報告をしているw

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スペイン人は話好きな人が多く、マルちゃんもほかの巡礼者やお店の人と、早口で長々とマシンガントークをするけれど、本人曰く

「私はちょっと変わったスペイン人なのかも。友達と飲みに行ったりするのは大好きだけど、ひとりでいる時間がすごく大事だし、喋りたくないときもある」

だそうだ。

 

今日も空が青いぜー!

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木の杖いいなー。

 

昨日もアップダウンが結構激しかったけど、今日もなにげに上ったり下ったり。

でもその分、よい景色が望めます。

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湖見えた!ダム湖らしい。青い!

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あーーーーー暑いけど気持ちいい!

高いとこ来ると、世界征服感あっていいわw

 

上って、下りて、しばらく進むと、またも目の前に小さな丘が見えてきた。

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おーーーこれも上るのか?と思ったら、ここは上らず、手前で左に折れるw(確かそうだった気が...)

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牧場もあり。

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だんだん湖に近づいてきた。

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めっちゃ水のきれいな川に、腰あたりまでどっぷりはまって釣りしてはる。

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そしてまた牧場。

よき!フランス人の道とまたちょっと雰囲気違って、こっちの道もよき!

今日は結構距離も長かったし、アップダウンもあったけど、景色はどんどん変わるし、昨日と違ってバルもちょいちょいあったし、マルちゃんときゃっきゃしながら歩いたので全然長く感じなかった。

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そろそろオルベイロア。私は今日はアルベルゲの予約をしていなかったけど、昨日Googleマップで、オルベイロアの手前に少し気になる宿を見つけていた。アルベルゲリストには載っていないけど、最近泊まったらしい人の口コミはあったので、もし開いていたらそこにしようかなと思っていて、ピンしておいた。

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どうもこれみたい。

...普通の家っぽいけど、一応小さく「Albergue」と看板は出ている。でもやってるんだかやっていないんだかわからず、街はずれなので周囲にはお店やバルなど一切ない。

 

ドアは閉まっているし、どうしよう、覗いてみようかな、と思っていたら、マルちゃんが「訊いてみようよ」とドアをノックしてくれた。

 

なかからおばあさんが出てきて、マルちゃんとスペイン語で話をしている。

「やってるみたいだよ。レストランじゃないけど、10ユーロで夕食は出せるって言ってる」

あ、じゃあ、せっかくなので泊まりますー。

マルちゃんはすでに街なかのアルベルゲを予約しているので、ここでお別れ。どちらからともなく、「明日はどうする?」という話になって、私が明日、マルちゃんの泊まっているアルベルゲまで迎えに行くことになった。

アスタマニャーナ!

 

で、アルベルゲですが、完全に普通の家だったwww

ホームステイさせてもらう感じ。

でも、ちゃんとスタンプはあって、押してもらいました。

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庭に羊さんがいた。

【本日のアルベルゲ】O Peregrino 10ユーロ

 

ほんとに家w

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ホームステイです。

この日は、宿泊客は私1人だった。バスルームは一応2つあるけど、どっちも家庭用のだし、ごはんを食べるリビングルームも、お孫さんのおもちゃとかいっぱいおいてあって生活感たっぷり。とはいえ、ご家族とは顔を合せなかったし(孫娘にはちょっとだけ会ったけど)、ごはんを一緒に食べたりするわけではない。

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ごはんは前菜、メイン、ヨーグルトのデザートのメヌー形式だけど、おばあちゃんが作ってくれるリアル家庭料理。おいしかった!

 

おうちに泊まれる、一風変わったアルベルゲなのでw、ここおすすめ。