2019年5月28日(火)快晴!
行程:
セー 7:30 → エストルデ → フィステーラ 12:00
移動距離:15.3km
歩数:62080歩(岬往復などもコミ)
フィステーラまで:0km
朝7:30、浜辺でマルちゃんと落ち合い、湾沿いにぐるっと街を見渡しながらセーを出る。今日はいい天気で海も青いよ。
今日はいよいよ世界の果て、フィステーラへ到達!
ここは人によって呼び方が違って、フィニステーレなん?フィニステーラなん?フィステーラなん?どれなん?と思っていましたが、スペイン語ではフィニステーレ(Finisterre)、ガリシア語ではフィステーラ(Fisterra)なんですね(フィニステーラは両方混じったんかな?)。
ややこしいので私は「フィステーラ」にしましたw
セーとお隣の街、コルクビョンはつながっていて境目がよくわからない...
車道に出たところで、「Cee」というプロップ(違う)が...
あー........ そんなもん用意されたら、やらないわけにはいかないじゃない...
岬を突っ切るように少し山の中を歩いて、反対側の海に出た。エストルデという集落。夏はにぎわいそうなリゾートホテルがあったので、レストランで朝ごはん。
この景色を眺めながら朝ごはん...最高っす。
Restaurante Playa de Estorde
そしてまた山道。
あーれーがー!フィステーラじゃない?
見えたー!世界の果て!
ルートは右の道だけど、浜を突っ切れる!当然浜を行くよね。
「どうかした?」
浜辺を歩いていると、マルちゃんが突然私を気遣うように声をかけてきた。
「?どうもしないよ。なんで?」
「ならいいけど。なんか、ちょっと難しい顔していたから、なにかあったのかと思って」
あら、眉間にしわ寄せてた?.....うん、実は、ちょっと考え事をしていたんだ。
「セーでシェー」のことを、マルちゃんにどう説明しようかと思ってね...
私はフィステーラの美しい浜辺で、マルちゃんにスマホでイヤミの画像を見せ、「セー!」と「シェー!」を連呼しながらどうにか説明を試みた。
「...というわけなのよ。あのアホポーズのこと、わかってもらえた?
「うん。わかったよ」
マルちゃんはにっこり笑った。
会長、「セーでシェー友の会」のこと、説明責任果たしました。
着いたー着いた着いたフィステーラに!着いたー!
まずは荷物置いて、ランチ食べて、それから岬に行こう!
今日も私はアルベルゲを予約していなかったけど、マルタさんが予約したアルベルゲについて行き、無事ベッド確保。
【本日のアルベルゲ】Albergue Cabo da Vila 12ユーロ
大きなアルベルゲで、大部屋だけど部屋の中が小さな区画に分けられているのでプライベート感あり。清潔だし、大きなリビングルームもある。洗濯は屋上に干すスタイル。
洗濯をすませ、一息ついて、港方面にランチを食べに行った。海に面してレストランが何軒も並んでいる。似たような感じだからどこに入るか迷ったけど、端っこのほうのお店へ。
前菜にお魚スープ、メインは、私はいつものように肉!マルちゃんは目玉焼きをチョイス。...メヌーに、よくメインとして目玉焼きがあるけど、肉、魚も選べるのに、目玉焼きは頼まないよなー、と貧乏性な私は思ってしまうのだけど、やっぱスペイン人はたまご、頼むのね...
前菜のスープを食べながら、ふと前方に見える隣のレストランで、食事をしているグループのテーブルの横に立ち、話をしている女性が目に入った。...あれ?あの...青いバンダナ... ユニクロのUVパーカー...
「レネーーーーーー!」
思わず立ち上がって駆け寄った。
「おーーーーーーまい、ぐーーーーっねす!」
アストルガで松葉杖をついていたレネーだった。その後は一度も会っていなかったけど、もう松葉杖ついてない!
「どうにかサンティアゴに着いたよ!まさか、ここで会うとはね!いろいろ話したいことはあるけど、私はバスツアーで来てるから時間なくて、もうバス停に行かなきゃいけないんだ」
とりあえず写真撮ろうよ!ということであわただしくレネーと記念写真を撮って、またどこかで会おうね、ボストンに遊びに来てよ、とかなんとか話して、見送った。
サリア以降、全然知った顔に会わなくなっていたので、ひさしぶりにレネーに会えて嬉しかった。ここにきてピンポイントで同じ場所にいたのも偶然のたまものだけど、もし、私が、マルちゃん側の席に座っていたら、レネーは後ろにいたから気づかず、すれ違っていただろう。これがカミーノマジックか...
巡礼事務所でフィステーラの巡礼証明書をもらい、いよいよフィステーラ岬へ。マルちゃんは、夕陽を見たいからもう少し後で行くということで、ひとりで向かう。
岬の灯台までは街から3.2km。結構ある。もちろん歩いて行くw
昔はこの岬で、巡礼中に着ていた服を燃やしたそうな。今は火気厳禁。
スイッチオフ。もうただほけーーーーっと海を眺めるモードに入った。
思えば遠くへ来たもんだ...
ちょっとずつ場所を変えながら、ほけーっと海を眺めていたら、
「おーーーーー!ミユキさん!ひさしぶり!」
出た!スーさんw
コンポステーラ以来だけど、ほんっとスーさんにはよく会うw
日が沈むのは20時を回ってからだから、一度街に戻ろうかなと思っていたけど、結構距離もあるし、スーさんが「なにか食べよう!」というので、灯台にあるレストランでごはんを食べることにした。
ホテルのレストランだからおっされー。
カミーノ中いちばんゴージャスなごはん食べちゃったわ。ひとりでは入らなかっただろうから、スーさんに誘ってもらってよかった。
そうこうしているうちに、マルちゃんも岬に着いた。マルちゃんはいつも「マイ・ストーン」という、自分のお気に入りの岩を見つけて、そこに長い間ずっと座る。岬でもすでに「マイ・ストーン」を見つけたというので、私は別の場所で夕陽を待つ。
少し離れたところに、手を振っているカップルがいた。ん?こっちに向かって手を振ってる?ん?知ってる人?じっと目を凝らすと
「ルーーーシーーーとミラーーーン!」
ロス・アルコスで一緒に折り紙をしたチェコ人カップルだった。ミランに最後に会ったのは、レオンの次のマサリフェだったから、めっちゃひさしぶり!さっきのレネーといい、なんなん今日?伏線回収か?
ミランが折ってくれた小舟を持っていたので、それを持ってまたここで記念撮影。いやー、カミーノマジックって、あるのね...
そうこうしているうちに、日が沈んでいく...
ああ、ここまで無事歩いてこられて、幸せ...
マルちゃんとスーさんと合流して、一緒に街に戻ろう。
きっと明日もいい日だ。