さて初めにお断りしておきますが、これからご紹介するバックパックの担ぎ方は、全然正しくありませんw
見た目にも、いかにも担ぎ心地が悪そうです。登山によく行かれる方や、熟練バックパッカーからしたら、「なんつー担ぎ方しとるねん」とめっちゃ突っ込みたくなると思います。
実際、見るに見かねたのか、カミーノ歩いてるとき「ちょっとちょっと、その担ぎ方、しんどくない?」と声をかけられたこともありました。
なので、積極的におすすめするわけではないのですが、実は、マッサージ師さんに「...肩が固くなりすぎて、骨みたいになってますよ...」とあきれられたことがあるほど重度の肩こり持ちの私が、これだと6kgのバックパックを負担に感じることなく、楽に一日中担げちゃうのです。なので、おそるおそるw紹介してみます。
とにかく肩が常にゴリゴリの私は、デイパック程度のサイズのリュックすら、数時間背負っているだけでちょっと気分悪くなってきます。なので、もうできるだけ肩にかかる負担を減らしたい。
その点登山用のバックパックは、ウェストベルトというすばらしーものがついているので、たとえ容量がより大きくて重くても、私にとっては、ショルダーストラップしかないデイパックより楽に担げちゃうのです。
そう、ウェストベルトで、腰にほぼ100%の重量を預けてしまう、この超邪道な担ぎ方。まずはシルエットをご覧ください。
では具体的に。
- バックパックに腕を通したら、まずウェストベルトを、腰骨に荷物を全部のっける勢いで、きつめに締めます。おなかを締めつけすぎると気持ち悪くなっちゃうので、締めすぎないよう注意しつつ、でもきつめにしっかり。
- ショルダーストラップは、遊びをもたせてゆるゆるの長さに調節します。肩にフィットさせません。ぷらんぷらんと、肩にひっかかってるくらいでいいやって感じ。
- チェストストラップは締めません。
以上ですw
このように担ぐと、バックパックが反り返りぎみになって、安定しません。ぐらぐらします。しっかり固定させる、というセオリーの真逆を行きます。
...あらためて見ると、そっくり返ってるなんてもんじゃないですね。むしろ肩にどっしり加重かかりそうですが、たぶん肩の前面、鎖骨のほうに重みが行って、肩が締めつけられないんです...
肩や体にフィットさせないことで、ショルダーストラップが同じ箇所を圧迫することがないからか、肩がぜんぜん痛くならないのです。
別にそう考えて編み出したわけではなく、以前たまたまチェストストラップをし忘れたら、そっちのほうがずっと楽だったので、以来このぷらぷら戦法になりました。
もし、荷物が重くて肩いたーい!と思ったら、ちょっとチェストストラップはずして、ショルダーストラップゆるめて、ウェストベルトをぎゅっと締めてみてください。もしかしたら、肩の痛み減るかも。
でも、繰り返しますが正しい担ぎ方ではないので、合わん!と思ったらすぐやめてくださいね。あと、比較的平坦なとこが多いカミーノだから通用するのかも(といいつつ、熊野古道の小辺路も全行程これで歩いたけど)。
ちなみに、私はチェストストラップを一切締めずに、荷物輸送サービスも一度も使わずに、900km歩きました。
どないやねんこれ。