カミーノ日記2019:スペイン巡礼、フランス人の道780km + 120km

2019年4~5月、カミーノ・デ・サンティアゴ、フランス人の道を歩いてきました。ブログ内の情報はすべて2019年5月~6月時点のものです。

【Day 30: Ruitelan - Fonfría】五里霧中の峠越え。何も見えない!からのあったかディナー

2019年5月17日(金)どんより→大雨!霧!なんも見えねー!→ちょっと晴れからのまた雨

 

行程:

ルイテラン 8:00 → ラ・ファバ → オ・セブレイロ → ポドルネロ → フォンフリア  15:00

移動距離:20.8km

歩数:電池切れで計測不能

サンティアゴまで:148km

 

 今日は峠越え。一番晴れてほしい日だったけど、どすぐらーーーい曇天。まあしかし進むしかない。レインジャケットを着て、ザックカバーをかけ、その上からポンチョかぶって出発。雨いつでも来いやー!

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ルイテランから峠のてっぺんオ・セブレイロまでは、約10kmの間に600mほど上っていく。

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最後の村通過しまーす。

エレリアスを過ぎると本格的な登り。このへんからぽつぽつ降り出した。

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まっすぐは自転車用。この分岐はさすがにわかりやすい...

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雨だけど森は喜んでるねー。

ラ・ファバという山中の小さな集落のあたりで、結構なだだぶりになってきた。トイレ休憩をかねて朝ごはん。

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入ったのはここじゃないけど。

写真撮らなかったけど、このラ・ファバのアルベルゲに併設のこのバル、暖かいしおいしいし、インテリアもかわいいし、雨宿りには天国だった...

激しい雨が降ったり、霧がかかったり、どんどん暗さが増していくなか、山道をもくもくと歩く。

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そしてついに、最後の州、ガリシアに突入!

冷たい雨に打たれつつ、オ・セブレイロに到着。石造りの、思ったより新しい感じの大きな村。

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てっぺん来ると風もすごくて、さ、さぶい... とにかく寒い!あったまりたい!開いていたレストランは人でいっぱいだったけど、カウンターにどうにか1つ席を見つけた。

 

ここ、プルポが名物らしいけど、今はとにかく温かいスープが飲みたい!ガリシア風とにんにくスープと迷ったけど、今はパワーつけたい!ってことでアホスープ。

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生き返りまーーーーーーす!

十分に暖をとったところで、気合を入れて外に出た。相変わらずの強風。レストランの出口で、黒っぽいポンチョを着た人とすれ違った。ん?なんか見覚えが。

アリシアーーーーー!」

「あーーー!ミユキーーー!」

コリアン女子のアリシアだった。彼女はオスピタル・デ・オルビゴのVerdeに2泊したのでもう会えないかなと思っていたけど、この状況で遭遇w

「オ・セブレイロで泊まるつもりだったけど、アルベルゲがもうフルだった。寒いし、疲れたし、もう歩きたくないよー!」

アリシアは半泣きになっていた。すでに今日かなりの距離を歩いてきているみたい。私は、今日はまだ10kmほどしか歩いておらず、予定ではあと11km先のフォンフリアまで行くつもりだったけど、悪天候と雨で、もう今日は終わりにしてもいいかなと思い始めていた。

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だって出たらまたこんなんやったし...

 

「3km先にアルベルゲがあるから、そこに行く。新しくてきれいなアルベルゲみたい」とアリシアが言うので、私も今日はそこに泊まろうと思った... 空いてたらな...

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よし、もうちょっとがんばって行こうぜ。

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もうなんも見えませーん。

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峠越えたら一瞬雲が切れた!ありがたや...

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ほどなく次の村、リナレスに着いたものの、アルベルゲはすでにいっぱいだった。あー2日目の悪夢がよみがえる...

アリシアと2人、無になって歩き、次の村オスピタルでようやく空きベッドがあった。アリシア、崩れ落ちるようにチェックイン。でもだんだん晴れてきたので、私は予定通りフォンフリアまで歩くことにした。

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さっきまで霧でなんも見えんかったのにー。

とはいえ、山の天気は変わりやすく、このあとまた何度も霧に包まれたり雨に降られたり。

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写真だとわかりづらいけど、かなり急な上り坂。

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ようやくフォンフリア到着。アルベルゲが見えたときの喜びよ...

あーーー今日はアップダウンが激しかったうえに悪天候できつかったー!



【本日のアルベルゲ】Albergue A Reboleira 9ユーロ


めっちゃお気に入りのアルベルゲなのに写真撮ってなかったw

ソファがたくさんおいてあるラウンジと、おいしいチーズが食べられるバルがあって、すっごくくつろげる。チーズは忘れられないくらい美味なのでおすすめ!

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自家製フレッシュチーズのはちみつがけ。激うま!

ベッドルームは大部屋ながらモダンな造りで、シャワールームや洗濯場など、水周りがきれいだし、シンクが足踏み式でとても使いやすかった記憶。下駄箱には靴乾燥機が仕掛けてあるのもありがたい。

 

そして、ここのコミュニティディナーが、とっても豪華でおいしい!

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こちらが別棟のレストラン。

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ガリシア風スープ。おかわりもできるー!

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インテリアもすてき。

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そして肉と米!最強(アゲイン)!

ボリュームもたっぷりだし、味もよいし、デザートはサンティアゴケーキだし、雰囲気もすてきだし、ここのごはんもう一度食べたいな...

ちなみに、フランス人の道7年連続7回目のエキスパート、スーさんにここでまた遭遇。カミーノ後半のスーさんとの遭遇率が高すぎw ここの夕食はスーさんも大好きで、リピーターだそうなので、間違いないですw