カミーノ日記2019:スペイン巡礼、フランス人の道780km + 120km

2019年4~5月、カミーノ・デ・サンティアゴ、フランス人の道を歩いてきました。ブログ内の情報はすべて2019年5月~6月時点のものです。

【Day 20: Terradillos de los Templarios - Bercianos del Real Camino】中間地点の街へ!うっかり「カミーノハードモード」を起動

2019年5月7日(火)晴れ

 

行程:

テラディジョス・デ・ロス・テンプラリオス 7:00 → モラティノス → サン・ニコラス・デル・レアル・カミーノ9:00 → サアグン 12:00 → ベルシアノス・デル・レアル・カミーノ 14:00

移動距離:23.5km

歩数:39406歩

サンティアゴまで:356km

 

今日はどんよりスタート。

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アルベルゲの玄関で、ポブラシオンのLa Fincaで会ったコリアン女子のスンヨンと一緒になったので、一緒に歩く。

 

30分も歩かないうちに、モラティノスという小さな村に着いた。ホビット的な小山がある。

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説明書きの看板があって、一番上に「いやいや、ここにはホビットは住んでないよ!」と書いてあった。きっとみんな同じこと思うんやなw この穴は食料やワインを貯蔵するのに使われていたんですって。

 

この小山の上には、ぽつんと1脚椅子がおいてあった。よいロケーションなので、登ってしばし景色を眺めることにした。スンヨンとはここでお別れ。

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なかなかよろしい眺め。

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村の中も文化祭っぽくてかわいい。

カミーノではずーっと麦畑が続くんだけど、風でふさふさ揺れて、日の光でつやつや輝いて、なんともいえずきれいなのよね。

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次の村、サン・ニコラスで朝ごはん。バルではなくてレストランといった感じのお店。トルティージャはちょっとお高めだったけど、大きくて、トマトがたっぷりついてきた。野菜が不足しがちなので嬉しい。温かくておいしいー!

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コーヒーとあわせて4.5ユーロ。高級!

 

食べていると、日本人の男性が入ってきた。あ!カリオンでソーラン節を熱唱したおっちゃんやん!

この男性、スーさんは、カミーノが大好きで、毎年フランス人の道を歩きに来ていて、今年でなんと7年連続7回目だそう。もうエキスパートやん!毎年ちょっとずつ区切って歩く人は多いけど、毎回フルで歩いてはる... どんだけ好きやねん。

 

「いやー、スペインは楽しいよ!ここでは世界中の人に出会って話ができるし、最高だね!やめらんなくなっちゃってさ」

「また来たくなる気持ち、わかります。でも、フランス人の道以外にもカミーノあるけど、他の道は歩かないんですか?」

「いや、ここだけ!とにかくフランス人の道が好きだからね。ここだけでいいんだ」

 

すごいな。パワフルだな。この道めっちゃ好きと言うのが伝わってくるわ。

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この村を出るとパレンシア州も終わりで、いよいよレオン州に入る。次のサアグンという街は「カミーノの中間地点」とされているところ。実際には、たぶん中間地点はもう過ぎているんだけど。カミーノは毎年、ちょっとずつルートが変わるところもあるので、正確な中間地点というものは存在しないらしい。

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 サアグンに入る前に線路が見えた。なんか懐かしい風景に思える...

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カリオン以来の大きめな街。ここでは、カミーノの中間地点モニュメントと「半分踏破証明書」をもらえるという場所に行きたかった。が、ベーカリーがあったのでテンション上がって、とりあえずまたナポリターナをいただく。

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ここのベーカリー、おいしそうなパンいっぱいあって迷った。

Confitería Asturcon

ナポリターナをぱくついていると、またスーさんに遭遇。これから証明書をもらいにいくというのでついて行くことにした。エキスパートがいれば迷うこともない♪

 

巡礼事務所はちょっとだけ街から外れた丘の上にある。

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これが半分踏破証明書(サンプルで貼ってあったもの)

これに名前を入れてもらえる(確か3ユーロくらいだったかと)。私は、これから持ち歩いてもくしゃくしゃにしてしまいそうなので買わなかった。それに半分じゃなくて、全部歩くし!そのかわり、ここでスペイン版のクレデンシャルを購入。

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右がSJPPで買ったフランス版、左がここで買ったスペイン版。

それからスーさんと一緒に中間地点モニュメントへ。

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足形あるから乗っちゃうよね。しかし、「SJPP転送ポータル」と同様、この足形はトラップだった。どうやら、これを踏むと「カミーノハードモード」を起動してしまうらしいのだ。そして翌日、私はがっつりハードモードに突入した...

みなさん気を付けて!踏んじゃダメ!絶対!

 

サアグンで思いのほかゆっくりしてしまった。ここでスーさんと別れて、急ぎめに次の街へ。ここからは車道沿いの道が続く。とはいえ、脇に歩行用のオフロードが設けられているから歩きづらいわけではない。

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今日のゴール、ベルシアノスとーちゃーく!

アルベルゲを探していたら、またもMr. トラブルに会った。ほんとよく会うなw

「また会ったねー。どうでもいいけど針と糸返してよー」

「また今度なー。オレは今日は次の街まで行くから」

この「針と糸」、もうお約束のやり取りになっていた。

 

寄付制のアルベルゲを目指していると、通りかかったバルから男性が出てきて、アルベルゲまで一緒に行ってくれた。泊っている人かと思ったらオスピタレロだった。

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チェックインしたとたん、外がもんのすごい強風になってきた。洗濯物を干すのもたいへんなくらい。いい時に着いたな。Mr. トラブルだいじょぶかな...

 

ハードモード、スイッチオン...

 

【本日のアルベルゲ】Albergue Parroquial Casa Rectoral 寄付制

歴史ある建物で、巡礼の雰囲気たっぷりのアルベルゲ。

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オスピタレロが夕食を作ってくれて、みんなで食べる。

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西語担当、英語担当、仏語担当のオスピタレローず。

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同じ部屋にいた台湾女子のキャリーと韓国女子のアリシアと並んで座って、正面の人に東洋系女子「誰がどこの国でしょうクイズ」などやってみたw