カミーノ日記2019:スペイン巡礼、フランス人の道780km + 120km

2019年4~5月、カミーノ・デ・サンティアゴ、フランス人の道を歩いてきました。ブログ内の情報はすべて2019年5月~6月時点のものです。

【Day 36: Salceda - Monte do Gozo】もう着く... 着いちゃう... 着いてしまう... サンティアゴ目前であえて寸止め

2019年5月23日(木)くもり→小雨→晴れ

 

行程:

サルセーダ 7:00 → オ・ピノ 8:30 → ビジャマイオール 13:00 → モンテ・ド・ゴゾ   14:30

移動距離:24.8km

歩数:47528歩 

サンティアゴまで:ついに... あと5km

 

朝、早めに起きたけどどんより。幹線沿いと森の中の道を交互に1時間ほど歩いていると、小雨が降ってきた。

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 ちょうどバルがあったので、休憩してポンチョを着ようと中へ。ただ雨宿りがしたかっただけで、なんの期待もせずに入ったけど、カウンターを見ると、自家製クロワッサンがまさにオーブンから出てきたところ...

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めーーーっちゃおいしそう!

店内にはもちろん巡礼者もいるけど、地元のお客さんも結構いる。地元の人が食べているパン・コン・トマテ(トーストのトマトペーストのせ)もおいしそうやなー...

 

クロワッサンはカリカリ、中しっとり。こーれーはー、いいバルに入った。Googleマップにピンしておこうと店の情報を開くと、コメント欄に「ここのトルティージャ最高!」という激賞コメントがいくつもあった。...なんですと?トルティージャっ子の私としては、これはスルーするわけにはいかない。断じて。

 

おやっさんトルティージャを追加注文すると「いい選択!うちのトルティージャは、ほんっとおいしいんだから!」とにやりと笑う。このおやっさんがまた、朗らかに、実に楽しそうに仕事をしている様子で、この雰囲気も地元の人を呼ぶんだろうな。

 

待つことしばし。トルティージャ降臨。

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ぬああああああ神々しい!

なんという半熟さ加減。しょっぱすぎない塩加減。できたてなのでほかほか。

こいつぁーうまいよ!

あああ、小雨よありがとう。このバルに寄らせてくれてありがとう...

 

O Ceadoiro

 

ここレストランだから、お昼だったらメヌーも食べてみたかったな。なに頼んでもおいしそう... ここのナポリターナも食べたかった。

 

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ついでに、ここで、私が食べまくったトルティージャのお気に入りTOP3を発表します!

順位はつけられませんが、ここのと、

ブルゴスで食べたここのと

最初に食べたここの。

 

どれももう1回食べたい。

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ああ、朝からバルでコーフンしてしまった。

 

今日は、コンポステーラの手前5kmにある、モンテ・ド・ゴゾまで行く。明日は市街地を1時間ほど行くだけだから、実質、「カミーノっぽい」道を歩くのは、いよいよ、今日が最後だ....

名残惜しい!

最後だからゆっくり、巡礼路をめいっぱい楽しみながら歩こう。

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雨だと森の緑がきれいだな。

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チャリカミーノチーム。

今日も静かなカミーノ。知っている顔には全然会わない。ひとりで歩くのは好きだから、いいっちゃいいんだけど、明日のゴールで知ってる人を誰も見なかったら、さすがに少し寂しいかな... 私はあんまり連絡先の交換などをしなかったので、途中でよく会った人がどこにいるんだか、もう全然わからない。

 

ま、ご縁があればまたどこかで会えるでしょう...

 

雨が上がって、晴れてきた。

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ちょっとあと15kmですってよ!

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サリア以降、モホンへの落書きがすごいねん。

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あーーーほんとに終わっちゃうのかーーーーーー。

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サンティアゴって書いてあるところまで来たーー!

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え?これ、もう左手はサンティアゴの空港ではないですか。実質もうサンティアゴ着いちゃってますやん。なんだかぜんぜん現実味がない...

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あと12km。

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巡礼路沿いのおうちにもホタテ。

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もう、サンティアゴ郊外の住宅地、って感じになってきた。

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そして、 モンテ・ド・ゴゾ到着。サインティアゴのほんのちょい手前、丘の上に、ひろーーーい芝生が広がっている場所。
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ゴールまで「あと5km」ってところであえて止まったのは、コンポステーラに朝着いて、ほぼまる1日を街で過ごせるから。そうすれば連泊することなく、翌日にフィステーラに向けて歩き出せる。

この変則スケジュール作戦を取ってからは、たまたまかもしれないけど、アルベルゲなどでも、他の巡礼者と話したりすることが全然なくなってしまったので、サリア以降はなかなか孤独だった。まあ、でもこれが私のカミーノだったんだな。

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あした、1時間ほど歩いたらサンティアゴ・デ・コンポステーラ

着いちゃうよーーーーー!


【本日のアルベルゲ】Albergue municipale 6ユーロ

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「青少年自然の家」的、公営の合宿所みたいな大箱アルベルゲ。何棟もあって400人くらい泊まれるみたいだけど、私が行ったときは、開けていたのは1棟だけだった。キッチンはあるけど、食材を調達できるような店が周囲にない。レストランやバルは徒歩圏にあり。

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うーん、ここにも知った顔はいない...

 

そうだ、台湾女子キャリーはもうコンポステーラに着いているだろうけど、もしかしたら連泊して、まだ滞在しているかもしれない。彼女の連絡先は知っていたので、メッセージを送ってみた。

 

キャリー「私は、今サンティアゴ!明日の朝、9時のバスでフィステーラに行くの」

私「そうかー。私は明日の朝着くんだけど。ちょうどすれ違いかな...サンティアゴで会いたかったから残念。じゃあまたいつか、違うカミーノか、台湾か日本で会おう!」

キャリー「明日、朝何時に着ける?もし早めに来れるなら、大聖堂の前の広場で会えるかも。だって、あそこで写真を撮らなきゃでしょ?私が撮ってあげる!9時半までに着けるなら、私、10時のバスに変更するよ」

 

キャリーさまは天使さまなの...?

会えるならぜひ会いたい!

はよ行くわ!8時には着いたるわ!