カミーノ日記2019:スペイン巡礼、フランス人の道780km + 120km

2019年4~5月、カミーノ・デ・サンティアゴ、フランス人の道を歩いてきました。ブログ内の情報はすべて2019年5月~6月時点のものです。

【Day 23: León - Villar de Mazarife】誰もいない道。お猫さまに見守られ、黄色い矢印があればどこまでも行ける

2019年5月10日(金)曇り→晴れ

 

行程:

レオン 7:30 → ラ・ビルヘン・デル・カミーノ →  フレスノ・デル・カミーノ 11:00 →  チョサス・デ・アバホ 12:30 → ビジャール・デ・マサリフェ 13:30

移動距離:21.8km

歩数:36278歩

サンティアゴまで:300km切った!あと294km

 

昨日通らなかった方面を観光しながら、どんよりレオンを出る。

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サン・マルコス修道院。今はパラドールで泊まれるんだね。藤棚がみごろだった。

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ファザードのレリーフ、見ごたえあった...

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川を渡って、さようならレオン。

新市街っぽい街並みが続いて、プチインダストリアルエリアみたいなところになったとき、なにやら人だかりが。

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この会社の方が、コーヒーやジュース、フルーツなどをふるまってくださっている(寄付制)!

 

オレンジジュースを1杯いただいて、ついでにトイレも借りて、しばし立ち話。右にいるスロバキアの青年は、9か月ずっと徒歩で旅行中で、すでに7,000km歩いているとのこと... プロ散歩師!

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スタンプも押してくださる。ありがとうございます。

しばし幹線道路沿いを歩いて、ラ・ビルヘン・デル・カミーノに到着。

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この先で、ルートが大きく分かれる。ひとつは、国道沿いにビジャダンゴス・デル・パラモに行くメインルート。もうひとつは、途中で左に折れてビジャール・デ・マサリフェに行くルート。

 

もう車道沿いの道は飽きたので、左のサブルートを進むことにした。

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書き殴り方に臨場感。左に行きます!

ここから20分ほどはアスファルトの道。すぐに、フレスノ・デル・カミーノという小さな村に着いたので、ここで朝ごはん。

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写真だとわかりづらいけど、トルティージャが巨大!

ここを出るとオフロードになる。なんかこういう景色ひさしぶりな気がする!メセタの道は白かったけど、ここは赤土になった。

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f:id:pechinda:20200427020200j:plainサブルートだからか、歩いている人もほとんどみかけない。誰もいないなか歩くのも、そういえばひさしぶり... すごく贅沢じゃない?

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だんだん晴れてきたし!

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あーこっちの道に来てよかったなー。1時間ほど歩いたところで、チョサス・デ・アバホという村に着いた。

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少し道をそれてコーヒー&トイレ休憩でバルに寄り、カミーノに戻ると...

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道案内のようにお猫さまがいらっしゃる。「そうそう、そっちやで、気を付けていくんやで」と見送ってくださるかのごとく。

 

今日はたくさん黄色い矢印を見たな。ひとりぼっちで歩いているけど、黄色い矢印があれば、安心してどこにでも、どこまでも行けるな。

 

と思った。

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そして、ビジャール・デ・マサリフェに着きました。

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【本日のアルベルゲ】Albergue El Refugio de Jesús 7ユーロ

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門を入ると、大きな芝生の中庭がある。

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みなさん思い思いにくつろいでます。道では人に会わなかったけど、そこそこ巡礼者いた。

バルが併設されていて、使いやすいキッチンもある。まだ、肉食べたいモードが続いていたので、レンチンミートボールを買って来たけど、電子レンジはなかった...でもフライパンで温められるからOK。

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共用スペースがたくさんあるからくつろげる。ここでは久しぶりに、アヘスで会ったオーストラリア人のコリーンに再会。彼女は途中で会ったアメリカ人のテレサと一緒に歩いている。コリーンはいろんな人に私のことを「ホタテ折り紙のビューティフルスノー」と紹介してくれていて、初めて会ったテレサにも「あなたのこと知ってる!」と言われたw

 

ごはんを食べながら、ホタテをまたばらまいたので、食後はベッドルームの外にあるテーブルで、スマホを充電しながらホタテの製造にいそしんでいた。通りかかった男性に声をかけられたので顔を上げると、ロス・アルコスで一緒に折り紙を折ったチェコカップルの片割れだった。

「ミラーーーン!めっちゃひさしぶりーーー!」

考えてみたら2週間ぶりくらいなんだけど、会ったのはもうずいぶん前な気がする。ガールフレンドのルーシーは疲れて眠っているらしい。カミーノ楽しんでる?と訊くと

 

「ちょっと疲れてきたね... 正直言うと、もう歩くのは飽きてきたかも。でも、まあ、ここまで来たし、頑張るよ」

 

最初のころからすると、表情もちょっとお疲れの様子。ポーラやギター弾きアンドレアス、レネーも脚を痛めていたし、そろそろ疲れが出てくるころなのかもしれない。

 

私はといえば、ここまで体もメンタルも絶好調。筋肉痛も一切ないし、マメができたり、靴擦れができたりもなく、疲労感もなく、夜もよく眠れるし、快調そのもの。ただ、左ひざの横を虫に刺されて、少し腫れてきていた。水ぶくれが数か所できて膿も少したまっている。どこで何にやられたのかは、まったく記憶にない。まあ、南京虫ではないし、もともとかぶれやすい体質で、刺されて膿んでしまうこともよくあったので、あまり気にしていなかった。痛みやかゆみはないので、ほっておけばそのうち治るだろうと放置していた。

 

でもこれ、放置しちゃいけないやつだった...