...ここからようやくカミーノ日記です。
カミーノ中は、毎日1枚だけ、その日一番印象的だった風景をInstagramにアップしていました。なので、このあとの日記は、当時のインスタを埋め込みつつ書いていこうと思ってます。
今日はその前に、マドリード到着時のことを。
2019年4月15日(月) 晴れ
ここから今日のお宿のペンション・アルボル・デル・ハポンさん(残念ながら閉業されました)に移動。私は今回、カミーノ後にポルトガルにしばらく滞在する予定なので、バックパックの他にスーツケースも持ってきている。アルボルさんは、なんと、宿泊したうえで後日分の宿泊予約をすると、それまでの間、荷物を預かってくださるのです。数日ならともかく、「カミーノ行くのですが、5週間くらい預かっていただくこともできるのですか?」と事前に問い合わせたところ「可能です」とのお返事をいただいた。サンティアゴ・デ・コンポステーラに荷物を送って預かってもらうサービスなどもあるけど、PCがあるので、できれば郵送などはしたくなかった。なので、めっちゃ助かりまーーーーーーす!
マドリードINにしたのは、このサービスがあったからというとこが大きい。
お宿には鉄道+メトロで向かおうと、どでかい荷物をひきずって鉄道駅へ。空港直結の駅なのに、あんまり鉄道駅に向かう人はいない。券売機でチケットを買おうとしたけど、英語表示が機能せず(空港なのに?)、買い方がさっぱりわからず。
え?なんで?
自分では、海外旅行は慣れていると思ったし、スペイン語はわからないけど、英語表示に切り替えればなんとかなると思っていて、あまり切符の買い方などの下調べはしなかった。あーーー、やっぱり必要最低限の現地語は必要だなー。英語にばっか頼ってはいかんのかー。
しばらくいろいろいじってみるも、周囲に尋ねられそうな人もおらず、あきらめて窓口へ。ここではあっさり買えた。初めからこっちに来ればよかった...
【教訓】スペイン語がわからない場合、空港駅での切符は有人窓口で買おう。
マドリード。「治安があまりよろしくない」とか「メトロにはスリが多い」とかきく。でもまあ、特に不安になる要素もなく、順調に宿の最寄り駅に着いた。
が、最寄り駅にはエスカレーターもエレベーターもなく、階段のみ。うわー、ほかの出口ならどっかにエレベーターあるのかな?でも宿に一番近いのこの出口だから、やっぱここから出よう...。PC等が入った7kgのバックパックを背負い、20kgのスーツケースを持ち上げようと、階段の下で荷物に手をかけた瞬間。
「あー、持ってあげるよ」
すぐさま、お兄さんが寄ってきて、重たいスーツケースを持って階段を上がってくれた。うわあああなんて親切なのー!めっちゃ重たいのにー。こんな都会なのにー。都会の人は冷たいなんてウソやーん!
階段を上がってお礼を言うと、お兄さんは「いーのいーの」と言い残して軽やかに去って行った。この「なんでもない」感。すばらしい...
ありがたやー、と思って改札を抜けると、地上までまた階段がある。さて、じゃあ行くか、と荷物に手をかけたその瞬間。
「待ってー、持ってあげる」
と、こんどはお姉さん(!)が寄ってきてくれた。続いて、もう一人別のお兄さんも。他人の2人が、私の荷物を一緒に持って上がってくれてるやないの!
スペイン人たち、なんという親切さん!2回とも私がスーツケースを持ち上げてもいないのに手伝ってくれた。ごくごく当たり前のように。
マドリード治安悪いっていうから気を付けよう、とやや構えていたところで、ある意味拍子抜け(もちろん気を付けるに越したことはないけど)。ちょっとしたことで、その国の印象が決まるって実感。すっごく嬉しかったので、こーゆーとこ見習おうよ!受けた親切はほかで還していこう、と思った。
びばマドリー!